覚せい剤取締法違反(使用)容疑で逮捕されたが、不起訴処分となった歌手ASKA(58)が27日、ブログを更新した。その中で「言葉は、伝えるための道具」とした上で、「今、世の中では、僕を庇う様相を見せながら、特定の人たちを攻撃している人たちがいる。ただの道具を使って」とつづった。

 またASKAは「『愛してる。』と、言わなくても愛は伝わる。『ごめんね。』と、言わなくても気持は伝わる。」「きっと、それは、たくさんの人たちがそう感じたから。『ごめんね。』僕に、それが届かなかったのを、たくさんの人たちが敏感に感じたから。心は波動。たどり着くもの」などともつづっている。

 具体的な対象、事象について明言していないが、22日のブログで、日本テレビ系「情報ライブ ミヤネ屋」で電話でのやりとりを明かし、発表前の楽曲デモを流すなどしたと批判した、芸能リポーターの井上公造氏(59)がインターネット上などで批判されていることに対し、何らかの思いをつづったとも取れる内容だ。

 ASKAは「たくさんの人たちが、道具を使って、小石を動かすような振りをしてるけど、水面からでは、決してできないこと。声を上げて、空の顔をして、景色の主役のようになって、僕を庇ってくれなくてもいい。(中略)景色となって、僕を庇ってくれなくてもいい。きっと、それは、社会という海、湖の表面を彩った『いじめ』にしかならないと思うんだ」ともつづっている。

 ASKAは25日までに、新曲「FUKUOKA」を動画サイト、ユーチューブにアップした。再生回数は27日夜の段階で94万3100回を超え、急上昇ランク1位になるなど注目度は高い。ASKAは「みなさんが、僕の歌を聴いてくれていることで、僕は幸せ。みなさんの波動が、ちゃんと届いているから」(コメントは全て原文のまま)などとつづっている。