米女優アンジェリーナ・ジョリー(41)が18日、監督を務めた1970年代後半にカンボジアのポル・ポト政権下で起きた大量虐殺を描いた新作映画「ファースト・ゼイ・キルド・マイ・ファーザー」のワールドプレミアに出席し、離婚発表後初めて公の場に姿を見せた。

 ジョリーはカンボジアで行われたプレミアに6人の子供たちを伴って出席し、集まった人々に笑顔で手を振るなどリラックスした雰囲気だったという。長男マドックス君(15)はカンボジア生まれで、2002年にジョリーが孤児院から養子に迎えている。「カンボジアという国がなかったら、私は母親になることはなかった。私の心の一部はいつもカンボジアと共にあります」と語り、スタッフとして撮影に参加したマドックス君も「この作品を皆さんに披露できることを誇りに思います」と語り、拍手を浴びた。

 ジョリーは昨年9月に俳優ブラッド・ピットとの離婚を申請し、6人の子供たちの単独親権を求めている。(ロサンゼルス=千歳香奈子)