歌手の石川さゆり(59)が、現マーリンズのイチロー外野手(43)から強烈なダメ出しを食らっていたことを明かした。

 イチローはマリナーズ時代の08年から石川さゆりの代表曲である「天城越え」を自身の登場曲としている。それ以来、石川はイチローの試合を観戦するため毎年渡米するなど親交が続いているが、25日放送のTBS系「サワコの朝」で石川は最初にイチローから「天城越え」を使用させてほしいとの話があったときのエピソードを語った。

 コンサートに足を運び「バッターボックスに立つときの歌として天城越えを貸してください」と言ってきたイチローに対し、石川はそのための専用の音源をレコーディングして渡した。明治座での公演中だったという石川は、ギタリストのマーティ・フリードマン(54)とともにスタジオに入り音を作ってプレゼントしたそうだが、「そしたらなんておっしゃったと思います? 『大変ありがたいんですけど、これじゃ僕は戦えません』って」と石川は笑う。

 「『もっと地鳴りがするような感じで』と言われて、くっそーっ、負けないぞって思って」という石川は、再びマーティ・フリードマンとスタジオ入り。「ギャンギャンのヘビメタに近い感じの『天城越え』を作って、劇場でお客様が帰ったあとの館内でガンガンにそれを鳴らして、真ん中で聞いて『オッケー、これだったらいいんじゃない』」と納得のいく音源を作成したという。「それをお届けして、というのがスタートなんです」と同音源の誕生秘話を明かした。