26日のアカデミー賞授賞式で、作品賞が誤って発表されるという授賞式始まって以来の不祥事に、メディアや世間の混乱も覚めやらぬ中、ドナルド・トランプ大統領が同授賞式を批判。

 あまり強い口調ではなかったものの、「プロデューサーたちが私を辱めるのに忙しかったあまり、こんな結果になってざまあみろ」といわんばかりに皮肉った。

 授賞式では、司会者のジミー・キンメルがオープニングから、「ドナルド・トランプに感謝したい。昨年はオスカーが人種差別的だったのを覚えているかい?今年はそれが消えた。トランプに感謝だ!」とやゆするなど、トランプ大統領をあざ笑う場面が何度か見られた。

 トランプ大統領はどうやらそれをTVで観ていたようで、 Breitbart Newsのインタビューで、「彼らはあまりにも政治に焦点を当て過ぎたのが原因で、最後は(あんな不祥事で)滅茶苦茶になってしまった」と皮肉った。

 さらに、「あまりグラマラスな夜だったとは感じなかった。オスカーに出席したことがあるから、わかるんだよ。とても特別な何かが抜けていたのに加え、あんな風に終わるとは悲しいね」と批判した。(ニューヨーク=鹿目直子)