NHK連続テレビ小説「ひよっこ」は、素晴らしい作品だと、とても評価が高いですが、平均視聴率は、ほぼ19%台と、20%を超える日が少ないのはなぜなのか。

 よく言われるのは、前作「べっぴんさん」の影響。終盤、20%を下回ることが多く、その流れを受け継いでいる可能性があるということ。ある視聴者は「べっぴんさん」を見たいという気持ちが終盤、薄れてしまったけど、最後が気になるので“頑張って見た”と話していました。頑張って見た人は今、朝ドラから解放された状態かも。

 さらに、もう1つ大台に届かない要因として考えられるのは、これまで好調な作品にはあったけれども「ひよっこ」にはないものです。ズバリ若いイケメンです。

 「べっぴんさん」には永山絢斗、高良健吾が出演。「とと姉ちゃん」には坂口健太郎、「あさが来た」では玉木宏、ディーン・フジオカ、「まれ」には山崎賢人。イケメンがイケメン役で出演し、女性視聴者のハートをつかんでいました。

 「ひよっこ」では、女性の間で話題となるイケメンは今のところ登場していません。NHKの木田幸紀放送総局長は、先日の定例会見で視聴率が20%の大台を記録する時は「60、70代の視聴者だけでなく、40、50代と、分厚くリアルタイムで見ている時」と話していました。

 4月3日のスタートから大台はまだ数回しか記録していません。ステップアップのカギは40代、50代の主婦層の心をつかむイケメンではないかと思います。