自身は酒を飲まなかった門楼は「ガリクソンさんの優しさや心遣いを感じた」と話しつつ「あの時無理やりタクシーに乗せたりして周囲が配慮すれば、事件は防げていたかもしれません。後悔が残ります」と唇をかみしめながら語った。

 釈放されたガリガリガリクソンについて所属事務所は「司法の判断を待ち、厳正に対処します」としており、解雇や無期限謹慎を含めた厳しい処分が下されるとみられる。門楼は「翌日の仕事のことも楽しみにしていたのに。このまま消えてほしくないです」と神妙な表情で話した。

 門楼は関西を中心にグラビアアイドルなどとして活動。大食いタレントとしてテレビ出演歴もある。逮捕前にガリガリガリクソンとの宴席写真をツイッターにアップしていたことなどから事件との関係も取りざたされたが、警察からは道交法違反(酒気帯び運転)の「ほう助などの罪には当たらない」と説明を受けたという。ただ、逮捕後も、ツイッターでガリガリガリクソンについて勝手に記すなどしたことから、14日に日刊スポーツの取材に応じた後、所属事務所から無期限謹慎処分を受けた。また同日、門楼のツイッターは閉鎖された。【上岡豊】

 ◆事件経緯 容疑者は12日、飲酒運転したとして逮捕。同日午前7時ごろ、大阪市中央区の路上に駐車した車内で寝ていたところ「パンクした不審車両がいる」との通報で警察官が駆け付けた。容疑者は運転席で熟睡していたという。飲酒は認めたが、車の運転については「記憶がない」と供述したという。13日午後2時ごろ、南署から釈放され「法を破ってしまい申し訳ありませんでした」と謝罪。ハイボールを5、6杯飲んだことまでは記憶しているとした。今後は任意で捜査される。