タレントのビートたけし(70)が20日、TBS系「新・情報7daysニュースキャスター」(午後10時)で、この日に行われたプロボクシングWBA世界ミドル級王座決定戦で、ロンドン五輪金メダリストの村田諒太が、同級1位のアッサン・エンダムに1-2の判定で敗れたことに触れた。

 村田は4回に右のカウンターでダウンを奪うなどしたが、ポイントで及ばなかった。

 「まさかね…」。第一声で村田の敗戦が想定外だったことを正直に明かし、「プロの規定が…」「プロらしくない試合が…」「ガードを固めて、ワンツーの後に左のコンビネーションとか」。アマチュア時代の試合運びが抜けきらない村田の戦い方が、プロの試合に対応しきれていないことが敗因の1つだと指摘した。

 ダウンも奪った試合運びには「普通は圧勝」と感想を述べた後で、「良い勉強になった」と続けた。「このままチャンピオンになっても、もっと上がいる。もっと練習。あれだけのパンチを持っているんだから」と、今後の発奮に強く期待した。

 不可解とも受け取れる判定だが、自身の映画監督としての経験も重ねて「こういうことは良くある」とも指摘。「勝ったと思って、(勝負の判定の)肝心なところでトイレに行っちゃった」と、最後はたけしらしく“オチ”も付けての解説だった。

 たけしは、高校時代にヨネクラジムの練習生になったほどのボクシング好き。96年の監督作品「キッズ・リターン」でもボクシングを題材にした。現在も芸能界一の拳闘ファンを自負している。

 この日と21日放送のフジテレビ系「ボクシングフェス2017 SUPER2DAYS~」の応援団長にも就任している。