尾上菊之助(39)が主演する7月の歌舞伎鑑賞教室「一條大蔵譚」(7月3~24日、東京・国立劇場)の会見が28日、都内で行われた。平家全盛の時代に本心を隠してあほうを装う公家大蔵卿を主人公にした作品。岳父の中村吉右衛門から指導を受けて、初役で挑む菊之助は「かねてやりたかった役。岳父からは『役の性根をとらえることが大切』と言われた」。

 前日27日には姉寺島しのぶの長男真秀くん(4)が歌舞伎俳優として初お目見えした歌舞伎座「団菊祭」が千秋楽を迎えた。菊之助は「25日間の成長はすごい。せりふも歌舞伎のせりふになっていた。千秋楽は寂しかったようで、芝居が好きになったようです」と話した。