ハリウッドきっての航空機マニアとして知られる米俳優ジョン・トラボルタ(63)が、長年愛用してきたボーイング707型機をオーストラリアの航空博物館に寄贈した。1974年に操縦免許を取得したトラボルタは、707型機を含む大型旅客機の操縦資格も持っており、滑走路付きの自宅にはジェット機と軽飛行機を複数所有していることで知られている。トラボルタは1964年に豪カンタス航空のために製造された同機を、30年以上運航して引退した後に購入していた。

 「愛するボーイング707型機を歴史的航空機復元協会(HARS)に寄贈するという胸が躍る歴史的な発表ができて大変うれしい」とコメントしている。トラボルタは2002年からカンタス航空の親善大使を務め、自ら操縦かんを握って日本や欧州なども訪れている。米国からオーストラリアの施設まで飛行するために機体の修復作業を行う必要があり、飛行の日程は決まっていないという。トラボルタは「この機体をオーストラリアにはばたかせるクルーの一員になりたい」と語っており、飛行の際には同乗する予定だという。(ロサンゼルス=千歳香奈子)