タレントの野沢直子(54)が、かつて芸能界を引退して渡米した理由について語った。

 今では毎年夏の間だけ日本のテレビ番組に出演する“出稼ぎタレント”として知られる野沢。17日放送のフジテレビ系「バイキング」にVTR出演し、91年に芸能界を引退した当時の心境を明かした。

 ダウンタウンやウッチャンナンチャンらが出演した伝説のコント番組「夢で逢えたら」でブレイクした野沢だが、人気絶頂の頃に突然、全レギュラー番組を降板。その理由は「夢で逢えたら」のメンバーに対する劣等感だったという。「ほかのみんながあまりに面白かったんで、『私だけダメじゃん』みたいな感じになっちゃって。最初はその番組の時だけ、ダメだって思ってたんですけど、そのうちほかの番組に行っても、ダメだってすごく思うようになっちゃって」と語った。

 芸能活動を休止して単身渡米したが、「何にも下積みも勉強する時間もなかったんで、じゃあ今勉強しようみたいな感じで。まずは自分のことを誰も知らないところに行こう、外国だったら誰も知らないから」とニューヨークを目指したと振り返った。

 当時は大物ミュージシャンとの破局が渡米の原因ともうわさされたが、「それはちょっと事実と違う」と否定。しかし「その件に関してはノーコメント」と真相は明かさず、含みをもたせた。