10月2日スタートの次期NHK連続テレビ小説「わろてんか」で、葵わかな演じるヒロインの夫役で出演する俳優、松坂桃李(28)が24日、大阪市内で、映画「ユリゴコロ」(熊澤尚人監督)の舞台あいさつに登壇。「地元に帰ってきたような感覚です」と、大阪への愛着を語った。

 松坂は5月から朝ドラ収録を続けており、現在はほぼ大阪で生活している。「今となっては僕にとって、大阪はある種、地元のような感覚。今まではお邪魔しますって感じでしたけど、最近はずっと(大阪に)いるので」と、“凱旋(がいせん)”を喜んだ。

 大阪の印象には「あったかくて優しい。おいしいご飯屋さんもたくさん教えてもらったんですけど、まだ1件も行けてない。年内には行きたい」。長丁場の朝ドラ収録も中盤に差し掛かり、ちょうど佳境。来年2月ごろまでは収録が続くことから、「年内の大阪メシ」を目標にあげた。

 また、この日、あいさつを行った映画「ユリゴコロ」撮影では、オムレツと悪戦苦闘したエピソードを告白。映画は、沼田まほかる氏の人気ミステリー小説を原作に、殺人を肝にした人間ドラマを描く。作中、オムレツを作る場面が肝のひとつでもあり、松坂は「クランクイン前にオムレツの練習から始まった」と言い、冷蔵庫には卵100個ほどが用意されていた。

 その練習では「死ぬほど、卵を大変な目に遭わせた」そうで、失敗作を続々と作ってしまったという。「もちろん、スタッフさんが食べてくれたんですけど、フライパンの返し具合が難しかった」。猛特訓で、オムレツ場面を克服し「今でも、フライパンを返す具合、右手が覚えてるんで、まだやれると思います」と話していた。