映画監督の北野武(70)と俳優の西田敏行(69)が、それぞれの“死生観”について語った。

 北野と西田は26日、映画「アウトレイジ 最終章」(10月7日公開)のPRのためフジテレビ系「ノンストップ!」にVTR出演。西田は11月4日の誕生日で70歳を迎えるが、「老いは感じますね。40代50代の頃は自分は永久に死なんかこないんじゃないかっていう過信がありましたけど、いろいろ体にガタがくるなとだんだんわかってきたし。(03年に心筋梗塞で倒れ)俺は確実にいつか死ぬんだなって実感しました」と語った。

 ただ悲観はしていないという。「70の一山越えるとあとは楽に死ぬまで元気に生きられると聞いたので、今はその山を越えてる最中。多分、大丈夫だと思います。あまり意図的に死を意識しないで、その場その場で生きていることの楽しさをいつも感じていたい」と前向きな思いを語った。

 北野は「年取ったからね、女に興味がなくなったくらいかな。あと、むちゃなことしなくなった。無理にむちゃをやろうとするんだけど、やっぱりどこかで自制心が働いて、ある程度で止めるよね」と“老い”による変化については語ったが、「ただ、無難にやってる自分にイライラしてむちゃをやりたいなと思う」と、まだ“若さ”もくすぶっていると明かすと、西田も「ミー・トゥー」と同調した。

 また、過去に生死をさまよう大事故を経験した北野は「ハナから交通事故でほとんど死んでいた状態から生き返っちゃったから死生観なんかなんにもねぇな。いつ死んでもどうぞってというような。オマケで生きているようなところがあるしね」と語り、「死ぬ前にやることは、恥ずかしいからエロビデオ隠しとこうかって、それくらいのもんだ」と冗談めかすと、西田も再び「ミー・トゥー」と同調して笑いを誘った。