東山紀之(51)主演のテレビ朝日系スペシャルドラマ「必殺仕事人」のシリーズ最新作が来年1月上旬に放送される。東山演じる小五郎の義母こうを10年間演じ、肺腺がんで6月に死去した野際陽子さん(享年81)にとって最後のシリーズ出演作となった。

 東山は今年3月の収録を振り返り「体調が悪い中、体力を振り絞って京都での撮影に参加してくださった。苦しさをみじんも見せず、プロ根性、女優魂を見せてくださいました。そういう姿勢を引き継いでいきたい」と敬意を表した。野際さんとは「良くなったらまた食事に行きましょうね」と収録合間に話したのが最後という。

 シリーズは、故藤田まことさん(享年76)の主演で79年にスタート。07年に東山の主演作「必殺仕事人 2007」で復活し、09年以降は毎年放送し、10周年を迎えた。毎回、時事問題を反映させており、今回は「自爆テロ」を扱った。東山は「今の時代、10年も続けられたのは奇跡に近いこと。これからも一生懸命継続していければ、野際さんも喜んでくれると思う」と話した。