俳優船越英一郎(57)との離婚が成立した女優松居一代(60)が15日、都内のホテルで会見し、高らかに勝利宣言した。笑顔で「離婚が成立しました。やりました!」とガッツポーズ。離婚は船越が求めたものだったが、「私の理想的な形で決着がつきました。財産分与はございませんでした」と強調。最後まで晴れやかな表情で、沈黙を貫く船越とは対照的だった。

 離婚会見とは思えないほど、松居は明るかった。淡い黄色の花柄ジャケットに黄色いスカートで着飾り、足元にはパーティー用とみられるラメ入りのパンプスを合わせた。前日14日に船越の所属事務所が離婚を公表したことを受け、急きょ会見を決めたという。「16日まで他言してはいけないと、約束したのに」と納得がいかない様子だったが、「私の口からお話しさせてください。やりました!! 本当にやりました!!」と笑顔で離婚を報告。「本当にありがとうございました」と涙で声を震わせた。

 今年6月28日、船越の申し立てにより始まった離婚調停。当初、松居は「船越が『申し訳なかった』と頭を下げるまで、命を懸けて最高裁まで争います」と主張し、離婚ではなく「船越からの謝罪」を求めていた。しかし離婚調停で決着がつかず裁判となった場合、財産分与が生じる。松居のほうが船越よりも財産は多く、仮に財産が折半されると損失を被ると考え、早期決着に切り替えたようだ。

 2人の共有財産である都内の一軒家の敷地は約260平方メートルで、地価は推定2億円。土地と、建物の5分の4を松居が、建物の5分の1を船越が支払い、購入していた。調停では、松居が船越の持ち分を買い取る形でまとまったという。当初に求めていた船越からの謝罪は、もはや必要ないとした。

 離婚調停に決着はついたが、名誉毀損(きそん)で船越の所属事務所から訴えられている裁判は継続中。「まだ戦いは続きます」と話し、「とにかく私は全力で、約束事はしっかり守って、悔いのない戦いをしたいと思っています」と力を込めた。