女優倉科カナ(30)が17日、東京・NHKでBSプレミアムの主演ドラマ「あったまるユートピア」(24日午後10時)発表会に出席した。

 同作は作家志賀直哉が「城の崎にて」を執筆した城崎温泉のある兵庫県豊岡市を舞台に、自分の夢や居場所を見失った女性たちの再生を描く物語で、NHK神戸放送局制作の兵庫発地域ドラマだ。

 倉科は「不思議な作品ができあがりました。この作品を思うと、伝えたいことが多すぎて喉が詰まって言葉にならないんです」といい、「この作品を見てみなさんがどう感じたのかに興味があります」と話した。

 倉科は、8歳時に阪神・淡路大震災で被災した主人公・鷹宮伊織を演じる。「震災で両親を亡くした方にお話を聞くことができて、そういう機会をいただけてよかった」と話した。「この作品は、当たり前のように行っている事が当たり前ではないと気付かせてくれました」といい、「命の響きやきらめきがたくさん詰まっているので、『感動した』『良かった』よりも見てくれた人に何か残ればいいなと思います」とアピールした。

 この日、堀春菜(20)アヤカ・ウィルソン(20)渡部豪太(31)前野健太(38)も出席した。渡部は「本当に不思議な作品で、ドラマというよりもドキュメンタリーのような感じです」といい、「これからは地方の時代がくると思います。この作品が地方を見直すきっかけになれば」とアピールした。