米国時間の23日、2018年度のアカデミー賞候補が発表となり、セクハラ告発者らが続々と名乗りをあげている米俳優ジェームズ・フランコ(39)が、ノミネートを逃したことがわかった。

 映画「The Disaster Artist」での演技で 俳優組合(SAG)賞の最優秀男優賞候補となっていたフランコは、21日の授賞式に出席したが、受賞は逃した。クリティクス・チョイス賞とゴールデン・グローブ賞は受賞しているため、オスカー候補となるかが注目されていた。

 数週間前、合計5人の女性たちが、フランコにセクハラ被害を受けたとして次々と告発。フランコが主催する映画学校の元生徒だったそのうちの2人は米番組に出演し、セクハラを受けた時の状況を詳細に明かし、注目を集めた。

 フランコ本人は告発内容について否定したものの、関係者は当時、米情報サイトE!に、「彼はスキャンダルの渦中で落ち込んでおり、周囲も心配している」と語っていた。

 別の関係者は、「彼は、オスカー候補を逃したのは告発が原因であるとは思いたくない」とした上で、「この困難を乗り越え、すべてが穏便に収まることを望んでいる。今は、できるだけ目立たないようにしている」と語っている。(ニューヨーク=鹿目直子)