キングコングの西野亮広(37)が、副業や投資などで利益を得る芸能人に対する批判の声に「他人の稼ぎを認めない道徳観は確実に国を沈める」と警鐘を鳴らした。

 西野は23日、「他人の稼ぎが許せない日本人」のタイトルでブログを更新。自身が昨年立ち上げたネットサービス「レターポット」の内容や仕組みについてSNSや番組等を通じて説明すると、「西野が儲けている!」「西野が稼いでいる!」といった批判の声があがる現状に触れた。

 同サービスは購入した文字(一文字5円)で文章を作成して相手に送ることができるもので、送る相手への支援や寄付にも利用できるという。先日、台湾花蓮市で地震が発生した際にも活用された。しかし「魚屋さんが魚を売って儲けているように、文字屋が文字を売っているだけの話で、『ビジネスって、そういうもんじゃないですか』と説明しても、なかなか批判は鳴りやまない」という。同サービスの運営会社は慈善団体ではなく株式会社であることから「利益を出さないと潰れてしまうし、スタッフさんは食いっぱぐれてしまう」と説明した。

 また、仮想通貨投資で注目を集めているお笑い芸人のたむらけんじに対しても「たむけんサンが、『(べつにたいして稼いでもいないけど)仮に稼いでいたとして、それの何が悪いの?』と言っても、『稼ぎやがって!』『儲けやがって!』の大合唱」と同様の批判があがっていることに触れ、「僕個人的には、仮想通貨で稼いでいる人に対しては、リスクを背負って(僕らの為に)たくさんの税金を納めてくださっているので、感謝しかないのだけれど、聞こえてくるのは『稼ぎやがって!』『儲けやがって!』という怨念の声。見ていたら、だんだん気持ち悪くなってきちゃって、『お金教育』の必要性をあらためて感じた。説明するまでもないが、他人の稼ぎを認めない道徳観は確実に国を沈める。そこにあるのは…『全員で不幸になりましょう』だ」と危惧した。

 「一緒に不幸になるぐらいなら、一緒に幸せになりたい」と西野。「勉強することは皆でキチンと勉強して、ちゃんと前に進みたいな。僕は日本人なので、やっぱり日本には面白くあって欲しい」との思いをつづった。