お笑いコンビ、とんねるずの石橋貴明(56)が21日、東京・SHIBUYA TSUTAYAでDVD「とんねるずのみなさんのおかげで BOX」の発売記念イベントに出演した。

 22日で30年間の歴史の最終回を迎えるフジテレビ系のバラエティー「とんねるずのみなさんのおかげでした」の過去の名場面を収めている。

 同番組の石田弘エグゼグティブプロデューサーから生まれたキャラクター、ダーイシのハゲヅラにメガネ姿で現れた石橋は「明日で終了してしまいますけど、ただただ寂しいばかり。ぜひ、DVDを買ってください。3年後にパート2、4年後にパート3と発売して、10年後のパート4で、なぜ『みなおか』が作られたかを明かす『スター・ウォーズ』方式で」。そして「あとはフジテレビのライツ(権利部門)とのパーセンテージの問題(笑い)。フジテレビが多く取るんでね」と話した。

 記憶に残るエピソードを聞かれると「(相方の木梨)憲武と高輪プリンスホテルのステーキハウスに行ったら、女の子に『カツラにようこそ』って笑われた。『カツラじゃねえよ』て言ったら、ステーキハウスの名前が『カツラ』だった」。

 思い出に残るゲストについては「たった1回だけ出てくれた井上陽水さん。その1年くらい前に『夜のヒットスタジオ』のゲストに出られた時、僕らが食堂にいたら陽水さんが『サインください』ってねだられた。娘さんがファンらしくてね。そのことがあったので出てくれたんだけど、中森明菜ちゃんの『飾りじゃないのよ涙は』をパロった『おならじゃないのよ涙は』を歌ってくれた。

 そして、陽水さんが歌のDVDボックスを出した時に、その年表に『1990年 みなさんのおかげ出演』って入れてくれた。感動しました」と振り返った。「たった1回の出演でしたが、今回のDVDボックスに入れようとしたら『断固駄目です』と断られました」と笑った。

 女性ゲストでは「(松田)聖子ちゃんやキョンキョン(小泉今日子)など、非常にたくさんの方に出ていただいたのを覚えています」。22日放送の最終回のゲストは松田聖子(56)。石橋は「最初のゲストも聖子ちゃんだったので、最後もね。当時は、裏が(TBS系の音楽番組)『ザ・ベストテン』だったんですが、それを蹴って出てくれた」と振り返った。

 最終回の放送については、同じく終了が決まっている「『めちゃイケ』みたいに、5時間半やろうとしたけど『数字が取れないからやめてくれ』と言われました(笑い)。明日は歌のネタを全部まとめて出します。野猿も出ます。心境は、ただただ寂しい限り。毎週木、金曜はフジテレビに行ってたので、どうしよう。料理教室かヨガ教室に通おうかな。時間をもてあますので、TSUTAYAさんで働かせてもらおうかな」。現場には番組プロデューサーだった港浩一共同テレビ社長(66)も駆けつけたが、同氏をモデルにして木梨憲武(56)が演じた、ダーイシの相方の小港さんの姿はなし。石橋は「どこに行ったんだろう。ハワイに、もう行っちゃったのかな」と笑わせた。

 「みなおか」「めちゃイケ」などフジテレビの歴史あるバラエティーが相次いで終了することに、石橋は「バラエティーを作らせたら、一番うまい局。ぜひまた、20年、30年と続くバラエティーを作ってほしい。ぜひ王国を作ってもらって、そこに入れてもらう」と笑った。ナインティナイン岡村隆史(47)のラジオ「オールナイトニッポン」にゲスト出演した時に「フジテレビは変わってしまった」と発言したことについては「変化はあると思うけど、その変化に対応していかなくては。まだまだテレビの影響は大きい。その中でアイデアや智恵を振り絞って作っていく」と話した。