テレビ朝日の宇賀なつみアナウンサー(31)は、財務省の福田淳一事務次官(58)にセクハラ被害を受けてい女性記者に対する同局の対応を「よくなかった」と批判した。

 テレビ朝日は19日未明、緊急会見し、福田氏にセクハラ被害を受けていたのは同社の女性記者と発表。女性記者は約1年半前から福田氏と1対1での取材の場でセクハラ発言を受け、自身の身を守るために録音を始めたという。上司にセクハラの事実を報じるべきと訴えたが、上司は本人特定などの不安を理由に難色を示し、記者は、財務次官のセクハラ行為が黙認されることへの懸念から、自ら新潮サイドに連絡して取材を受け、録音の一部も提供したという。

 取材で得た情報を他社である週刊新潮に提供した行為の是非については議論が沸騰しているが、宇賀アナは「セクハラ被害って家族や友人にもすごく言いづらいことですから、それを上司や会社に言うっていうはすごく勇気のいることだったと思う」と女性記者をおもんぱかり、女性記者の訴えに応じなかった局について「その時点でのテレビ朝日の対応はよくなかった」と自身の考えを述べた。