生田斗真(33)と瑛太(35)が24日、東京・TOHOシネマズ日比谷で、ダブル主演する映画「友罪」(5月25日公開、瀬々敬久監督)の完成披露舞台あいさつに出席した。

 「少年A」を題材にした社会派ストーリー。生田は「この映画は、はっきり言って問題作です。賛否両論巻き起こると思います。ですが、瀬々監督の指揮のもと、キャストやスタッフが尋常じゃない覚悟を持って挑んだ作品です」とアピールした。「これは絶対にやらなくてはならない題材とはすごく感じたのですが、制作中やできあがってからも、本当に作ってよかったんだろうかとずっと考えながら撮影していました」と明かし、「同じ時代を生きていた者として、エンターテインメントとして表現するのは大事なんじゃないかなと思います」と話した。

 「少年A」のその後を演じた瑛太は、「まずは衣装合わせで監督にお会いしたら、『僕が俳優だったらこの役は受けないけどね』と言われてスタートしました」と告白。「少年Aの手記を読ませていただいて、感じるところがあって。全面的に殺人を犯した人間に対して否定的に感じるところはあるんですけど、どこか光のようなものも感じてしまった。それがこの役を演じる上で大事なところだと思う」と明かした。「彼のストーリー出てくる上で、お客さんにどのような光を与えられるんだろう、と思っています」と話した。

 この日、会場周辺では小雨が降っていた。瑛太は「撮影時、結構雨が降ったり、晴れているシーンを撮りたいのに曇りになったりということが多かった。今日も雨降っていましたね。これは多分、生田斗真が雨男っていうことだと」と明かした。瀬々監督からも「当時天気が悪いことが多かったんですけど、それが生田君のせいだと今日気づけて、よかったです」と納得された。生田は「風評被害が広がる」と苦笑いしたが、イベントのラストでは「僕が雨男のせいで今日は雨が降っていますけど、どうか足下に気をつけて帰ってください」と呼びかけ、笑いを誘っていた。