尾木ママこと教育評論家の尾木直樹氏(71)が、アメリカンフットボールの定期戦での悪質な反則行為で関学大の選手を負傷させた日大の選手が行った記者会見に日大関係者が同席していなかったことについて、「100パーセント切り捨てているのと同じではないでしょうか?」と不信感をあらわにした。

 尾木氏は23日、ブログを更新。タイトルで「日大は本当に教育機関なのでしょうか?!」と疑問を呈し、「大学部活の事件にも関わらず 体育局 学生部 教員や職員が誰一人として同席しない しかも、会見会場が外の日本記者クラブ 弁護士に特別に同席してもらってとはーーまるで大学は例え問題を起こした学生だとしても、100パーセント切り捨てているのと同じではないでしょうか?」とつづった。

 日大側は関学大の抗議に対する回答書で「今回、指導者による指導と選手の受け取り方に乖離が起きていたことが問題の本質と認識しており、指導方法に関し、深く反省しております」としていたが、この回答書が関学大に届いた時点では、日大側が当該選手に対して聞き取り調査を行っていなかったことが今回の会見で明らかになった。

 尾木氏はこうした日大側の姿勢を「学生の人権尊重の気持ちもないのではないでしょうか?!」と厳しく批判。「アメフト部だけでなく学生部や体育局、相談室まで指導・援助の手を差し伸べないなんて同じ大学人として【考えられません】!!」と憤り、「教育機関としてのプライド しっかり取り戻してほしいです! 文科省も支援に乗り出した方がいいのではないでしょうか?」とつづった。