今月16日に急性心不全のため63歳で死去した歌手西城秀樹さんの告別式が26日、東京・港区の青山葬儀所で営まれた。

 元シブがき隊でタレントの薬丸裕英(52)は、1981年に「HIDEKIの弟・妹募集オーディション」で優勝して、芸能界デビューしていた妻の元アイドルの石川秀美さん(51)と参列し、囲み取材に応じた。

 薬丸は「最後にお会いしたのは、昨年暮れの共通の知人の葬儀で、少し疲れているご様子だった。その数カ月後の訃報でショックです。生放送『バイキング』の収録中に知らせを聞いて、取り乱してしまいました」と切り出した。

 妻の秀美さんは現在はハワイ在住で、「訃報を聞いた時から、ショックで精神的に不安定になっていましたが、どうしても最後のお別れをしたいと、昨晩に日本に到着しました」と説明した。

 「妻は、秀樹さんのおかげで芸能界入りしました。ずっと妹としてかわいがってもらっていたので、ショックが大きくて、今も控室です」と、とても取材陣に心中を話せる状態ではないと説明した。

 “ヒデキの妹”と薬丸は、結婚時には2人で西城さんに報告に行ったり、食事に連れて行ってもらったこと、その後は、男同士でゴルフに連れて行ってもらった思い出などを明かした。中でも「一番印象的だったのは『俺の妹を泣かせたら、ただじゃおかないからな』と言われたことです」と沈痛の面持ちで振り返った。

 芸能界に入る前から秀樹さんのファンだったといい、「地元の団地祭りでは『炎』を歌った思い出もあります。たくさんのヒット曲の中でも僕には『炎で氷を溶かしてみせる』との歌詞が、子供心に、悩みも打ち壊すことができるんだと励みになった曲でした」と語った。