19日にNHKで放送されたサッカーW杯日本対コロンビア戦で、後半にヘディングシュートをきめた大迫勇也のプレーに、実況の鳥海貴樹アナウンサーが「半端ないヘディングシュート」と伝えた件は、ネット上のトレンドワードに躍り出る盛り上がりをみせた。

 NHKとしては異色の「半端ない」の使用について20日、広報部が文書でコメントした。コメントは以下の通り。

 「大迫選手に対する『半端ない』という言葉は、大迫選手のパフォーマンスの秀逸さや、優れたテクニックを称える表現として、サッカーファンの間では定着しています。大迫選手がヘディングでゴールをきめた後、客席でサポーターが『大迫半端ない』という旗を掲げた様子が映像で紹介されたのにあわせて、そのプレーの技術の高さ、パフォーマンスのすばらしさをたたえる意図でコメントしました」。

 この日、同局で定例会見を行った木田幸紀放送総局長は「(客席の)映像も抜いていたので、とっさに見て考えたと思う」と笑顔。「NHKアナとしては、普通は『半端じゃない』と言うのかな」とフォローしながらも、臨機応変なアナウンスを「ベテランアナウンサーのしっかりした実況で、スタンドにいるような気持ちになった」と評価した。