俳優坂上忍(51)がMCを務める、16日放送のフジテレビ系「直撃! シンソウ坂上2時間SP~日航123便からのメッセージ・33年目の真相~」(午後7時57分)では、1985年(昭60)年8月12日に乗客乗員合わせて524名中520名の命が失われた「日本航空123便墜落事故」を取り上げる。

 4組の遺族に独自取材を行って、事故から33年を経た今だからこそ明かせる事故後の壮絶な人生を伝える。

 当時9歳の息子・健くんを甲子園で行われている高校野球観戦の1人旅に送り出した美谷島家。上司が急逝し、8月12日に急きょ東京に行くこととなり、事故に遭った谷口正勝さんの谷口家。夏休みに「つくば科学万博」や「東京ディズニーランド」に出かけ、その帰りに3人の娘が事故に遭った田淵家。急に大阪での仕事が入り、満席で空席待ちで待機して日本航空123便に搭乗した村上良平さんの村上家。

 ドキュメンタリードラマでは、4組の遺族への徹底取材をもとに、事故以前の暮らしぶりから事故当日の様子、さらには事故から33年を経た現在までを丁寧に描き出す。事故で亡くなった谷口正勝さんを岡田浩暉、正勝さんの妻・真知子さんを財前直見、長男の直樹さんを田中奏生。3人の娘を事故で失った田淵親吾さんを鶴見辰吾、その妻・輝子さんを富田靖子。不運にも日本航空123便に搭乗することとなった村上良平さんを迫田孝也、その妻・須美子さんを遊井亮子、その娘・みきさんを谷花音、成人後のみきさんを松井玲奈が、それぞれ演じる。

 MCの坂上は、墜落現場の御巣鷹の尾根へ向かう。そこで、息子・健くんを事故で亡くした美谷島邦子さんと合流。美谷島さんは、事故後の85年12月に遺族らで結成された「8・12連絡会」の事務局長を務めている。坂上は美谷島さんと共に事故の爪痕が残る現場や、御巣鷹に建立された慰霊碑「昇魂之碑」などを訪ねる。