NHK大河ドラマ「西郷どん」(日曜午後8時)に主演する俳優鈴木亮平(35)が演じる西郷隆盛の命日の24日、鹿児島・南洲神社で、妻の糸を演じる黒木華(28)と一緒に西郷の墓参りを行った。

同地を訪れるのは5回目ほどという鈴木は「命日である今日、実際に鹿児島の地を踏んでお参りができて、身が引き締まる思いがしました。これからいよいよ撮影が西郷さんの最後の日々に入ってまいりますので、気持ちを新たに、責任感を持ってやりたいなという気持ちを強くしました」。また墓前では「精いっぱい自分にできることを、西郷さんに恥ずかしくないようにやらせていただくつもりですとお伝えしました」と語った。

撮影も終盤を迎えている。「明治編に入ると西郷さんと大久保さんの話になっていきます。瑛太さんと今まで積み重ねて来た信頼関係を元に思い切りぶつかって、魂の芝居をお届けできたらなと思います。今までは、西郷吉之助のお話でしたが、息子の西郷菊次郎から見た父親の話になっていきます。今までの愚直で優しいことが取りえだった男が戦を経験し、国を変えたその後に、どういうことを背負い、どういう重みを持って生きていくのか、ここからが、鈴木亮平の西郷隆盛はどうあるのかと問われると思いますので、ぜひご覧いただきたい」とした。

一方、黒木は「西郷さんの命日の日に鹿児島に来て、鹿児島の方と直接、話すことができて、しっかり西郷さんを支える糸として生きていければいいなとあらためて思いました。墓前では、無事に撮影が最後まで終わるよう、見守ってくださいとお伝えしました」と語った。撮影終盤に向けては「今までは女性としての悩みや成長でしたけど、これからは母として糸が家を守っていくので、また違った成長をお見せできるよう、頑張って撮影をしています」と意気込みを示した。