昨年7月に死去した作曲家平尾昌晃さん(享年79)の三男の歌手平尾勇気(37)が25日、都内で遺産相続などについて平尾さんの3度目の結婚相手となった50代の妻と争っていることについて記者会見を開いた。

昨年10月、妻が平尾さんの音楽出版権管理会社とマネジメント会社の2社の社長に就任。勇気は、この就任経緯に不正があったとして、東京地裁に「取締役の職務執行停止」などの申し立てを行っている。音楽出版権管理会社については、21日に地裁が申し立てを受理した。

スーツ姿で弁護士、公認会計士、所属事務所代表と出席した勇気は会見冒頭、東京地裁が申し立てが受理されたことを明かした。

勇気は、申し立ての目的について「株主総会を行わずに、2つの会社の代表取締役になった」「父の著作権料の不当な独占など、数々の違法行為に利用されている疑いがある」などと主張している。申し立てを行ったことについて、兄弟に向けて「やらないで後悔するのではなく、やって後悔する道を選びました。こんな僕を許してください」と、謝罪した。

平尾さんは72年に結婚した最初の妻との間に長男、78年に再婚した元歌手小沢深雪さんとの間に次男と三男の勇気をもうけたが離婚。約20年にわたってマネジャーを務めた女性と、13年に3度目の結婚をしている。