昨年7月に死去した作曲家平尾昌晃さん(享年79)の三男の歌手平尾勇気(37)が25日、都内で遺産相続などについて平尾さんの3度目の結婚相手となった50代の妻と争っていることについて記者会見を開いた。

会見で勇気は平尾さんの遺言状の存在は現状、明らかになっていないとした上で「どこかに遺言があるのではと思っています」と述べた。

理由について、2013年11月に平尾さんが遺言書の相談をメールで弁護士にした際のメールがあるとし、内容も読み上げた。

内容は、「マンションをはじめ、音楽事務所の資産を使用してNPO法人『ラブ&ハーモニー基金』を意識しながら、福祉で資金がつきるまで人をを育て、音楽で夢を与え、身寄りのない方や障害のある方などを永久にサポートし、音楽による慰問活動、スポーツにより健康的な行動、それらに協力していきたいと思います。これらの音楽、スポーツをプロデュースしていく若人を育てていきたいと考えております。したがって著作権は音楽会社に60%、新会社に20%、NPO法人『ラブ&ハーモニー基金』に20%分配。M夫人(妻)にも財産分与は考えています。今度、お会いした時にご相談させていただきたいので、よろしくおねがいします」。

昨年10月、妻が平尾さんの音楽出版権管理会社とマネジメント会社の2社の社長に就任。勇気は、この就任経緯に不正があったとして、東京地裁に「取締役の職務執行停止」などの申し立てを行っている。音楽出版権管理会社については、21日に地裁が申し立てを受理した。

平尾さんは72年に結婚した最初の妻との間に長男、78年に再婚した元歌手小沢深雪さんとの間に次男と三男の勇気をもうけたが離婚。約20年にわたってマネジャーを務めた女性と、13年に3度目の結婚をしている。