女優川栄李奈(23)が21日、公開中の初主演映画「恋のしずく」(瀬木直貴監督)の舞台あいさつを東京・丸の内TOEIで行った。東広島市西条の酒蔵を舞台にした作品。川栄は日本酒が苦手だったが、日本酒造りの魅力にハマるリケジョを演じ、映画は前日20日に公開された。

川栄は白いロングワンピースに黒のショートブーツを合わせた清楚(せいそ)な衣装で登場。「日本酒はあまり飲まなくて、詳しくなかったのですが、広島で撮影し、私自身も役同様、酒造りを学ばせてもらいました」と撮影を振り返った。初主演については「初主演でうれしいという気持ちより、くやしかった、残念という気持ちの方が大きくて。公開できるか不安もあったんですけど、見てもらえることが本当にうれしいです」と笑顔を見せた。

瀬木監督は「アドリブも結構多かったです。カットをかけたくない。いつまでもお芝居を見ていたいと思う、すてきな女優さんです」と才能を高く評価した。

川栄は印象に残ったシーンを聞かれると「橋を歩くシーンで『歩き方が変』と言われて。すごく印象に残っています」。瀬木監督は「芝居されてると思うんですけど、20代の子で、あるある、こういう歩き方っているよねって」と話すと、川栄は「演じました。見てください」と苦笑いした。

また、2月に亡くなった大杉漣さんも出演。川栄は「キャスト、スタッフ、もちろん大杉さんの思いも込めて作った作品です」と静かな口調でアピールした。