明石家さんま(63)が17日、カンテレ「開局60周年!カンテレ8ppy大感謝祭」内で特別生放送されたトークバラエティー「おかべろ」に出演し、自身の引退時期について言及した。

番組内で視聴者から「何歳まで働くつもり?」という質問に、さんまは「60(歳)の時にもう、引退を覚悟してた。あれは本気でした」と、還暦で芸能界を引退しようとしていたことを振り返った。

爆笑問題・太田光(53)から「ぼろぼろになるまでやって欲しい。いま辞めたら、かっこよ過ぎる」などと言われたと話し、芸人としての下り坂を見たいと言われたという。太田とは逆に、番組MCのナインティナイン・岡村隆史(48)は、芸人としてさんまが弱った姿を見たくないとして「オレは絶対反対」と意見。同じくMCのロンドンブーツ1号2号・田村亮(46)は、太田の美学にも理解を示すが、岡村は「NSC卒業して1年目みたいなやつが『何してんねん』って、さんまさんの頭たたいたらどうする?」。そんな将来を不安視する岡村にさんまは「それはオレも悪い」とツッコミながらも「そうならざるを得ない時が来るからな…」としんみりしていた。

ビートたけし(71)から「60(歳)過ぎたらビックリするぞ。ツッコミの言葉が思いつかなくなったり、言おうとしていることが出なかったりする」とも言われたというさんま。笑いの現場は0コンマ何秒かの世界だからと納得しつつも、63歳になった今でもツッコミの言葉は「もう浮かぶ浮かぶ、怖いぐらい。考えてもいないのに…」。そんなお笑い怪獣の衰え知らずに岡村は「違うゾーンに入っている。新しいお笑いの病気だと思いますそれは」と大爆笑で突っ込んでいた。

さんまは「年取ってるから(笑いに対する)感じ方が薄いかも分からん。だから、お前らが言うてくれ」と、しかるべき時の対応を岡村と亮にお願いし「1度、諦めている身やから。だから今はもう、60(歳)過ぎから終わっていると思って1年ごと頑張ってる」と思いを明かした。

しかし、さんまは自身が間違えて突っ込んだ後の対応を既に考え始めていると告白し、亮は「そのフォローも考えているんですか? (言葉が)出えへんなったら終わりっていう話じゃなかったでしたっけ?」と驚き、岡村も「出口いっぱいありますやん」と苦笑いしていた。

「開局60周年!カンテレ8ppy大感謝祭」は18日まで、大阪・ATCホールなどで行われる。