やらせ疑惑が報じられていた日本テレビ系バラエティー番組「世界の果てまでイッテQ!」(日曜午後7時58分)が18日、番組内で騒動について謝罪した。

番組冒頭、白バックのテロップに謝罪文を表示し、女性の声で読み上げた。

「『世界の果てまでイッテQ!』の放送に先立ち、当番組の『祭り』企画を巡り視聴者のみなさんに疑念を抱かせ、ご心配をおかけする事態になったことについて、深くおわび申し上げます。『祭り』企画ではこれまで、大規模なフェスティバルからスポーツの大会、イベント、コンテスト愛好家の集う小さなゲームまでさまざまな催しを祭りと名付けて扱ってきました。しかし、一部の『祭り』において、開催実績や開催経緯などの説明に誤りがありました。これまでの番組制作のあり方を猛省し、視聴者のみなさんまに自信をもってお届けできる態勢が整うまで、『祭り』企画については当面休止いたします。制作者一同、原点に立ち返り、みなさまにより楽しんでいただける番組を目指して参りますので、引き続きよろしくお願いいたします」とを流した。

8日発売の週刊文春が番組内企画「世界で一番盛り上がるのは何祭り?」の「橋祭りinラオス」をめぐり「やらせ疑惑」を報じた。現地日本人駐在員やラオス当局者らの「そのような祭り自体はない」との証言を報道した。日本テレビは「誤解を招く表現があった」と一部謝罪はしたが、やらせは否定した。

15日発売の同誌は、「カリフラワー祭りinタイ」も存在しない祭りだと続報。現地の村長証言として「あのゲームは収穫を祝うものではありません」と伝え、参加者には賞金も払われたと報じた。大久保好男日本テレビ社長は同日、騒動を起こしたことについて謝罪をしたが、「制作陣にやらせの認識はなかった」とした。また、「視聴者のみなさまに自信をもって届けられるまで当面休止します」と話していた。