今年で七回忌の故森光子さんの代表作「放浪記」が日本最長上演回数2017回を記録した裏に、共演した浜木綿子(83)の「代役固辞」秘話があったことが18日、分かった。

29日放送のフジテレビ系「直撃!シンソウ坂上」(木曜午後9時)で、浜が初告白した。

番組MC坂上忍(51)とは、89年の浜主演ドラマ「おふくろに脱帽!!」で共演し気心の知れた仲とあって、浜は秘話を初告白した。61年「放浪記」初演の時、途中で森さんは高熱を出して入院。「出演は無理」と代役の話が、共演中の浜に舞い込んだ。

浜は「お断りしました。私なんかがやったら、お客さん、満足なさらないし、とても駄目というのでお断りしました」。 坂上が「よく断れましたね」と聞くと、浜は「あんなに難しい役、できるわけないじゃないですか。後で、森さんがね、『ありがとう』って、おっしゃったんです。何もしていないのに、なんで『ありがとう』なのかなと。後で考えたら、深い意味があります。よくやらないでくださったと。涙を浮かべてね。忘れられません」。森さんは病室から劇場に通って続投。1度も途切れることなく2017回を主演した。

森さんは43歳でテレビディレクター岡本愛彦さんと離婚した後、独身を通したが、恋人がいたことも証言した。

「あれほど女っぽい方が、いないわけがないですよ。すてきな方と恋してました。私はちょっと劣るけど、恋人の話をして。男性大好きだもん、2人とも。情熱的でしたよ」と知られざる素顔を明かした。