津川雅彦さん(享年78)と朝丘雪路さん(享年82)の「合同葬お別れの会」が21日、東京・青山葬儀所で営まれ、約1100人が参列した。

津川さんと親交が深かった安倍晋三首相(64)が参列し「こんなに突然の形でお別れがやってくるとは、思いもしませんでした」と別れの言葉を述べた。

12年の自民党総裁選を前に、津川さんは再び総理の座にと、民間人有志によるグループの発起人に名を連ねるなど、支援した。「政界は分かりやすい世界で、力を失ったり厳しい状況になると周りが引いていく。そんな中、逆にブログでエールを送ってくださった。食事をした際に『時間がかかるかもしれないけど、もう1回やりなよ』と声を掛けていただいた。私も何回も勇気をいただきました」と感謝した。

会場に到着してすぐ、長女の真由子のあいさつを聞いた。朝丘さんの百か日に津川さんが追うように亡くなったことについて「そんなに仲が良かったかな…」と話したことを引き合いに「人生いろいろありますから。夫婦っていろいろあるんですよ。でも最後は『お前がいて…』となるんだと思います」。昭恵夫人の関与した疑いが報じられた森友学園問題をほうふつとさせる“自虐”に、会場も一瞬、笑いに包まれた。