声優の杉田智和が15日、東京・丸の内TOEI1で行われたアニメ映画「ドラゴンボール超(スーパー)ブロリー」(長峯達也監督)公開記念舞台あいさつで、「子どもの頃の自分に聞かせたら、ウソだと言う」と、フジテレビ系でアニメの放送が始まった1986年(昭61)から32年続くシリーズへの出演を、独特の言いまわしで喜んだ。

杉田は「ドラゴンボール超ブロリー」で、フリーザ(声・中尾隆聖)軍の一員レモを演じた。この日は、黒がベースの不思議な服装で登壇。司会のフジテレビ佐野瑞樹アナウンサーから、衣装のポイントを聞かれると「何となくサイヤ人の服みたいな、変わった服が」と答えた。

佐野アナから「衣装ですか?」と聞かれると、杉田は「スタイリストとか、つかないんで全部、自分で選んでいます」と淡々と答えた。さらに「私服ですか?」と驚いたように突っ込まれると、杉田は「ドラゴンボールっぽいのを、と思って、靴なんですけど…」と、唐突に語り出した。

杉田は舞台あいさつ前日の14日に、「ドラゴンボール」がスポーツメーカーのアディダスとコラボしたスニーカーを履こうと思い立ったという。持っているのは大好きな敵キャラのセル(声・若本規夫)をモチーフにしたスニーカーだが「待てよ? 明日はオリジナルもオリジナル、本物が来てしまう」と、人気キャラを実際に演じた大先輩の声優陣と登壇するシチュエーションが頭をよぎったという。その結果、スニーカーを「ファン心理でセルを履くのはおかしいわ…と、そっと、しまった」という。

杉田の予想どおり、この日、ともに登壇した中尾隆聖は、劇中で演じたフリーザのコラボスニーカーを履いて登壇した。杉田は「そうしたら中尾さんが今日、フリーザでいらっしゃったので…すばらしい。かわいいですね。ありがとうございます」と中尾に感謝した。

杉田が熱く語った後、佐野アナは「それにしても、銀座にその格好で来たという」と突っ込んだ。杉田は、共演の水樹奈々(38)から「似合ってるよ」と声をかけられると、「特に、問題ないです。一応、役を背負っているので。おじいちゃんっぽいのが良いかと」と、演じたレモを意識した衣装であると強調した。【村上幸将】