海外でスタンダップコメディアンとして活躍するお笑いタレントぜんじろう(51)が、“言論の自由”に対するヨーロッパと日本の違いについて語った。

ピエール瀧こと瀧正則容疑者(51)をめぐる発言や、爆笑問題の太田光(53)に対するツイートなどで注目を浴びているぜんじろうは13日、ツイッターを更新。「その昔、上岡が言ってました。『最近は、仲良い人とぬくぬくやってるからつまらないのが多い。嫌いだったり、やりにくい相手やな~と思う人こそぶつかっていく。火花の散る相手こそやりなさい。そこにこそリアリティーの面白さがある』」と、師匠である元タレント上岡龍太郎さんから授かった金言を紹介した。

続けて、欧州での活動を通じ、お笑いに対する環境について日本との違いに言及。「びっくりなのは『差別』以外は、ほぼタブーなし。“言論の自由が一般の方にも正しく理解されている国々”でした。イギリス、デンマークは、特にすごかった~(笑)イギリスは“言論の自由が正しく理解されている国”で、もしコメディアンが『差別』以外のネタで問題を起こして脅迫とか裁判ざたになっても、プロデューサーはもちろん、メディアもコメディアンを守ります」とし、「日本みたいによってたかって問題発言を叩き、形の謝罪、その後自粛にはならない」とチクリと刺した。

例として、風刺ネタやブラックなジョークなどでたびたび物議をかもす著名コメディアンが、日本のテレビでは“放送禁止用語”とされている言葉を使ったネタを披露したケースに触れた。一般の視聴者だけでなく政治家などからも「やりすぎ」だとして非難があがったが、放送したBBCの対応は「『BBCの基準の範囲内だから問題なし』でした(笑)『問題なし』の理屈も面白く

“it would not have gone beyond audience expectations for the programme(この番組を見ている人にとっては、冗談とわかる範囲内だ)”という理屈(笑)」だったとした。