菅田将暉(26)が24日、全国ツアーをZepp福岡でスタートさせた。東京、名古屋、大阪を回るツアーの経験はあるが、九州を含めた全国ツアーは初めて。チケットは5公演で計1万1000人に対して、応募20万が殺到。この日は18倍の難関を突破した1500人から熱い視線を送られた。

配信3300万回のヒットとなったシングル「まちがいさがし」を歌う際には「米津玄師作詞作曲のものが賞を頂いたり、菅田将暉としてのなぞの音楽活動がちょっとずつ浸透していったんやなと実感しております」と話した。ギターを手に「さよならエレジー」「ロングホープ・フィリア」など18曲を披露。作詞作曲した「あいつとその子」も初めて生で歌った。

トークの時間を6回も設け、「もつ鍋食べてきました」「ちゃんぽん食べたか」などご当地ネタも交えて会話した。バンドメンバーのために手染めと刺しゅうをしたTシャツを準備するなど多才ぶりも披露した。

17年の主演映画「あゝ、荒野」で各映画賞の主演男優賞を総なめするなど、俳優として既に高い評価を得ている。今年も日本テレビ系主演ドラマ「3年A組-今から皆さんは、人質です-」の熱演が話題になった。主演映画「アルキメデスの大戦」が公開中で、今後も映画「タロウのバカ」や舞台「カリギュラ」が控えている。来年公開の主演映画「糸」も撮影中で、ツアーのリハーサルは1週間の短期集中型で乗り切った。この日は「いっぱい練習してきました。カッコいいでしょう、ウチのバンド」とアピール。音楽と演技を両立させながら、縦横無尽の活躍を続けている。

音楽活動について「まさか人前でやるとは思ってなかった」と話したが、時に跳びはねながら2時間にわたって熱唱。最後は「メッチャ楽しかった」と充実感たっぷりの笑顔を見せた。【大井義明】