7月9日に亡くなったジャニーズ事務所のジャニー喜多川社長(享年87)のお別れ会が4日、東京ドームで執り行われた。午前11時からの「関係者の部」には多数の芸能関係者や大物タレントが参列し、祭壇に献花した。ジャニーズ事務所所属タレントたちも登場した。

祭壇は横35メートル、高さ3・5メートル、奥行き9メートル。周りには白いコチョウランの鉢が100個並べられ、タレントがジャニー氏の誕生日にプレゼントしたというイラストが飾られた。上段には、縦179センチ横137センチの遺影が置かれ、横にはギネスの認定証や、愛用のジャンパーなどがあった。

祭壇の上には、SMAPや嵐ら、これまでジャニー氏が手がけてきたタレントたちの名前が記されており、天井近くには「Thank You&Forever Johnny」と書かれたパネルも飾られていた。セレモニー開始前から、ジャニーズタレントたちの音楽が流れていた。

セレモニー冒頭、滝沢秀明氏がプロデュースしたという約10分間の映像が流された。過去のライブや舞台の映像や、多数のタレントが出席したジャニー氏の誕生日会の様子が映し出された。ナレーションは東山紀之が担当。所属タレントたちが「ジャニーさん、ありがとう」と次々と感謝を伝える映像も流された。

映像が終わると、ジャニーズ事務所所属タレントたちが登場。代表して、近藤真彦(55)がお別れのあいさつをし、「ジャニーさんの大好きな野球、球場です。東京ドームです。まさか自分のお別れ会をやるとは思ってなかったでしょうね。今日はたくさんの方々にお見送りしていただいてください」などと呼びかけた。

近藤は、「日本中にたくさんの勇気と感動を与えてくださり、本当にありがとうございました」などと書かれた安倍晋三首相からの弔電も読み上げた。献花の1人目は、黒柳徹子(86)。近藤に付き添われながら、ゆっくりと献花をして、ジャニー氏にあいさつをした。その後、参列者たちが次々と献花をしていった。

退場する参列者たちを、ジャニー氏のめいにあたる藤島ジュリー副社長や、TOKIO、V6、嵐のメンバーらが「ありがとうございました」と頭を下げながら見送った。