歌舞伎俳優市川染五郎（３９）が２７日夜、舞台から転落して大けがを負い、救急車で都内の病院に搬送された。公演は中止となった。意識はあるが、けがの程度は不明。この日、染五郎は松本錦升の名で家元を務める日本舞踊松本流の「第十回松鸚会

　宗家松本幸四郎古希記念舞踊公演」を東京・国立劇場で行い、自らの半生を踊りにした「傾奇おどり・あーちゃん」に出演していた。

　関係者によると、染五郎は舞台から数メートル下の奈落に落ちたという。意識はあるものの、動くことはできず、救急車で近くの病院に緊急搬送された。

　この日の公演で染五郎の長女（５）が松田美瑠の芸名でデビューした。冒頭、父とともにピンクのドレス姿で登場。後半では歌を披露する予定だった。

　今日２８日も松本流の舞踊公演があるが、開催するか中止するかは未定。