入札のたびに手数料がかかるペニーオークションサイト「ワールドオークション」の手数料詐欺事件で、有名女性タレント(35)が落札していない商品を落札したかのようにブログに書き込んでいたことが12日、京都府警の捜査関係者への取材でわかった。

 捜査関係者によると、タレントは2010年のブログに、新品の空気清浄機を落札していないのに「1080円で落札した」と書き込み、ワールドオークションを利用したと宣伝していた。

 タレントの所属事務所によると、別の所属タレントから「アルバイト」として書き込みを持ちかけられ、指示された文面を事務所を通さずブログに掲載した。サイト運営者とは面識がなく、所属タレントに教えた口座を通じ現金を受け取った。

 本人は「どんなサイトか分からずにやった。知らなかったとはいえ軽率な行動だった」と反省しているという。

 京都府警は、ほかの複数のタレントもブログなどに書き込んでいた可能性もあるとみて調べる。

 府警によると、ペニーオークションは入札のたびに少額の手数料がかかる。ワールドオークションのサイトは自動的に、会員の入札額を上回る入札ができるシステムが組み込まれ、会員はほとんど落札できない仕組みだった。