テレビ東京系の料理番組「太一×ケンタロウ

 男子ごはん」(日曜午前11時25分)にも出演している料理研究家ケンタロウ(本名・小林健太郎)さん(39)が4日夜、東京都新宿区の首都高速道路を大型オートバイで走行中、単独事故を起こし、頭と足を骨折する重傷を負った。命に別条はないという。

 警視庁高速隊によると、ケンタロウさんは4日午後11時40分ごろ、首都高速4号線の下りの外苑出口につながる側道で、左カーブを曲がりきれず、右側の側壁に衝突。その弾みで投げ出され、約6メートル下の道路上に転落したとみられる。「人が倒れている」と通行人から110番通報があり、駆け付けた警察官がケンタロウさんと確認。都内の病院に救急搬送した。

 関係者によると、手術はこの日午前に終了。頭を強く打っているほか、足を骨折しており、全治期間などの詳細は不明だという。

 高速上には倒れた大型バイクがあり、外壁には衝突の跡があった。ケンタロウさんが落下した道路上には出血したとみられる痕が残り、ヘルメットのガラス部分と思われる破片が散らばっていた。近くに住む女性は「ニュースで見ました。ここだったんですか」と話し、頭上の高速道を見上げていた。

 ケンタロウさんは料理研究家の小林カツ代さん(74)の長男。自身も料理研究家やイラストレーターとして活動し、テレビ番組出演をはじめ、10冊以上の料理本を出版。「─男子ごはん」を放送するテレビ東京の広報は、「事故の詳細を確認中です。今月分の収録は終えていますが、次回12日の放送は未定です」と話した。状況を見守りながら対応を決めるという。

 ◆ケンタロウ

 本名・小林健太郎(こばやし・けんたろう)。1972年(昭47)10月3日、東京都生まれ。武蔵野美大短期大学部中退。在学中にイラストレーターを始め、雑誌や書籍、店舗のロゴマークなどを手掛ける。料理研究家としても活動し、「簡単でおいしく、しゃれっ気があって現実的」というテーマの家庭料理で人気を得る。雑誌や新聞向けエッセーも執筆。母・小林カツ代さんとの共著もある。