震災復興支援を目的に昨年1年間限定で16年ぶりに再結成したプリンセスプリンセスが21日、収益金第1次寄付先を発表した。第1次寄付先に選んだのは、岩手、宮城、福島の東北3県と新潟総合学院(FSGカレッジリーグ)。東北3県に各5000万円、新潟総合学院に2000万円を寄付する。

 使途については寄付先と話し合って決めた。メンバーは関係者を通じ、被災地の医療現場の人手不足などの話を聞き、寄付を望んだという。東北3県では、地域医療の看護の仕事に携わる医療スタッフの環境作りや看護師の養成、再就職対策などに充てられる。福島県郡山市で専門学校を運営する新潟総合学院では、東北3県に勤務し、資格取得を目指す准看護師の経済的負担を軽減する特待生制度の創設に活用される予定。メンバーは「看護という大切なお仕事をされている方々を応援するとともに、地域医療に少しでもお役に立てればと思います」。

 公演チケット代、CD、グッズ売り上げを中心にした寄付金総額は今月20日現在で5億997万6233円。残りの寄付金については慎重に検討している。