将棋の史上最年少プロ、藤井聡太七段(15)が初のタイトル戦挑戦権獲得を目指す、第66期王座戦挑戦者決定トーナメント準々決勝、深浦康市九段(46)が22日午前10時から東京・千駄ケ谷「将棋会館」で始まった。

 振り駒は歩が4枚。先手となった深浦は初手▲2六歩、後手藤井は後手8四歩と、お互いに飛車先の歩を突き出した。

 両者は昨年12月23日、第3期叡王戦挑戦者決定トーナメント1回戦で初めて激突した。この時は藤井が優勢を築きながら、深浦の粘りに失速。逆転負けを喫している。リベンジと、タイトル戦の挑戦者決定トーナメントで初めてのベスト4入りがかかる。

 深浦に勝てば、準決勝では久保利明王将(42)対斎藤慎太郎七段(25)の勝者と対戦する。中村太地王座(30)への挑戦権を獲得するまで、負けられない戦いが続く。

 王座戦は持ち時間各5時間。決着は22日夜の見込み。