将棋の史上最年少プロ、藤井聡太七段(15)が23日、インターネットテレビ「Abema(アベマ)TV」のオリジナル対局企画、「AbemaTVトーナメント Inspired by 羽生善治」本戦トーナメントの収録(8月12日放送予定)を行った。

 17日にAブロック予選で近藤誠也五段(21)、橋本崇載八段(35)を下して、突破した。

 前日に持ち時間各5時間の王座戦挑戦者決定トーナメント準々決勝で、深浦康市九段(46)を下して、準決勝進出を決めたばかり。「疲れは特にありません」と笑顔を見せた。

 一夜明けたこの日は、持ち時間は各5分で始まり、1手指すと5秒加わる。長丁場の戦いの後、早指しとなるが、「タイプは違うが、切り替えて臨みます」と盤に向かった。

 しかも、予選をこなしており、「ある程度、時間の配分などの感覚はつかめた。対局者としてもスリリングで、早指しならではの魅力を味わってもらいたい」と、PRした。

 25日には竜王戦決勝トーナンメト1回戦、都成竜馬五段(28)戦が控える。仕事が集中するが、「日程上、こうなった。常に前を向いて頑張ります」と終始、笑顔を見せていた。

 この公式戦、A~Cの予選ブロックに4人ずつ、計12人の棋士が参加。各予選で2勝を挙げた2人が、本戦トーナメントに進出できる。これにシードの羽生竜王、久保利明王将(42)が加わり、8人による勝ち抜き戦で優勝者を決める。

 各予選の参加者は、Aブロック=藤井七段、近藤五段、橋本八段、三枚堂達也六段、B=山崎隆之八段、増田康宏六段、佐々木大地四段、大橋貴洸四段、C=高見泰地叡王、阿久津主税八段、永瀬拓矢七段、佐々木勇気六段。

 予選放送は7月22日まで。本戦は同29日から放送の予定。