東京都の小池百合子知事は23日、沖縄県知事選(9月30日投開票)で自民党が支援する新人候補を応援するため、同県浦添市で街頭演説した。

小池氏は、17年6月の東京都議選を前に、「都民ファーストの会」代表に就くこと(その後退任)から、自民党に離党届を提出。都議選投開票後、党側が受理した。都議会自民党との対立や、昨年の衆院選で「希望の党」を創設して自民党と戦った経緯もあるが、今回の応援は、党幹部の依頼で実現したという。

22日に沖縄入り。沖縄担当相の経験もあり、自身がPRも進めたかりゆし姿の小池氏は、候補者本人とともに選挙カーに立ち、「応援のエールを届けるために参りました」とあいさつした。沖縄担当相時代に沖縄の観光振興に取り組んだことなどに触れ、このところ沖縄への観光客数が飛躍的に伸びていることを念頭に、「当時(元知事の)仲井真さんといっしょに、観光政策を進めてまいった。それが今花開きつつあると思っているが、いかがでしょうか」と訴えた。

また、2020年東京オリンピック(五輪)・パラリンピックの開催都市の長として、「沖縄出身のアスリートにはぜひ頑張ってほしい」と呼びかけ、16年リオデジャネイロ五輪の男子重量挙げ62キロ級で、県出身の糸数陽一が4位入賞したことに触れ、「今度(東京大会で)は金メダルをとってほしい」と期待を示した。候補者には、自身が掲げる「都民ファースト」に関連し、「県民ファーストの政治で、沖縄の夢を達成してもらいたい」とも呼びかけた。