保釈され、変装した前日産会長のカルロス・ゴーン被告(64)は、他社の軽自動車で東京拘置所から都内を走り続けた。逮捕から108日ぶりの車は軽ワゴン「スズキ・エブリイ」(車体価格95万400円~142万6680円)だった。

シルバーの車体の後席に乗り込んだが、後部の窓ガラスと、後部ハッチのガラスはスモーク仕様で中の様子はうかがい知れない。埼玉・春日部ナンバーの黄色のプレートが軽自動車を表している。カムフラージュなのか、ルーフ上には脚立が普通に積まれているのが商用車らしい。報道陣のバイクに追尾され、上空にヘリコプターが飛び交った以外は違和感がなかった。

商用車のため、折りたたみ式の後部シートは薄く、クッション性は低い。スズキ自動車東京広報では「ネット画像で確認したところエブリイと思われます。日産さんにも軽ワゴンはありますので、なぜスズキ車なのか」と困惑していた。