台風15号の影響で、千葉県市原市のゴルフ練習場「市原ゴルフガーデン」のネットを支える複数の鉄製の支柱が倒れ込み、住宅被害を受けた住民とゴルフ場オーナーの話し合いが11日、行われた。

出席した住民によると、住民の意向を受ける形で開催され、オーナーは謝罪するとと同時に、補償を行う意向を示した。住民からは当面の衣食住について、また、道路は車が通行できない状態になっており、移動手段についての質問などが出たという。住民は「オーナーは『アパートを借りたり、ホテルに住む場合、私が出します。後から領収書をください』と言われたが、例えば1年間などと長期間に及んだ場合、そのような多額な前払いはできない」と頭を抱えた。さらに「今後、オーナーは我々に何ができるのか、まずは文書にして、弁護士に伝えてほしいとお願いした。これからどう話し合いがどう進むのか、まだ分からない」と不安をのぞかせた。

別の千葉県のゴルフ練習場関係者はネットを支えていた鉄柱が倒れた件について、ある点を指摘した。「強風に備える場合、鉄柱に負荷がかかるため、ウチではネットをすべて降ろします。『市原ゴルフガーデン』は一部のネットを降ろしたようですが、なぜすべてのネットを降ろさなかったのか。あれでは倒れてもおかしくない」と疑問を呈した。さらに「風の方向も悪かったのではないか。ああいったケースはまれだと思います」と話した。