実業家の堀江貴文氏(46)が27日、主演とエグゼクティブプロデューサーを務めるミュージカル「クリスマスキャロル」(12月11日に東京キネマ倶楽部、同24日に大阪・味園ユニバースで開演)制作発表会見を開いた。

「クリスマスキャロル」は、1943年(昭18)に出版された、英国の作家チャールズ・ディケンズの同盟の名作小説をミュージカル化し、10年12月に上演された舞台を18年に続き、再演するもの。3度目の主演を務める堀江氏は、IT企業の成功者として成功したものの守銭奴と恐れられ、クリスマスに憎しみに近い感情を抱くスクルージを演じる。

堀江氏は前回の18年に続き「ミュージカル×グルメ」という新たなスタイルの演劇を企画する。「昨年、ご飯を食べながら初めてやって、今回はもっと面白いことをしないと…お客さまに申し訳ない。ディナーは去年、僕のレベルからすると満足していない」といい、観劇しながら食べる食事には、最高級の和牛を用意するという。

高級牛肉といえば、国連気候行動サミットに出席した小泉進次郎環境相が、米ニューヨークで高級ステーキ店を訪れたことに対し、批判が高まっている。家畜は温室効果ガスを排出し、中でも牛は排出量が多く、ブラジルのアマゾン川流域での火災問題も、牛の牧畜用地の開拓をしようとする、人間によって引き起こされていると言われている。堀江氏は、その件について聞かれると「こういうことを言うと、持論を展開とか書かれてしまいそうだけど…僕は牛肉が高いというものなんだということを浸透させることが、環境負荷を減らす意味では正しいと思う。安くて大量に生産するから環境負荷が上がるわけであって、丁寧に高い牛肉を少量生産しているだけなら環境負荷はなきに等しい状況になる」と語った。

その上で「小泉進次郎が高級ステーキを食べに行くのを批判するのは、全くの的外れだと僕は思う。それはズレている。ただ、たたきたいだけだろうと。みんな、1カ月に1回くらい、ステーキを食べに行けると思う。『いきなり! ステーキ』とか安い。僕だって食べに行く」と語った。【村上幸将】