「互いに伝染」クルーズ船乗客は厚労省対応に疑問

大黒ふ頭に接岸するダイヤモンド・プリンセス(2020年2月8日撮影)

乗客が新型コロナウイルスに集団感染し横浜・大黒ふ頭に停泊中のクルーズ船「ダイヤモンド・プリンセス」では15日、乗客に対し厚労省から乗客の検体検査を18日から開始する可能性を通知されたなどとする米国の運営会社社長の声明文が配られた。

厚労所は乗客の下船日を19日としたが、船側は「検査結果が判明するまでに少なくとも3日を要すると言われている。陰性の方は21日から下船できる可能性がある」と、乗客の下船は最短でも21日以降にずれ込むとの考えを示した。ある乗客は「互いに伝染しあっている状態。全然、収束に向かっていない。経過観察も長引くのでは」と厚労省に疑問を呈した。