れいわ山本太郎氏「方針転換してくれて良かった」岸田首相の能登半島地震視察方針を「評価」

れいわ新選組・山本太郎代表(2023年6月21日撮影)

れいわ新選組代表の山本太郎参院議員は9日、自身のX(旧ツイッター)を更新し、岸田文雄首相が13日にも能登半島地震の視察で石川県を訪問する方向で調整を始めたことを「評価」する内容の投稿をした。

「『被災地入りを見合わせる』と申し合わせた、岸田総理と公明党、立憲民主党、維新、共産、国民民主だったが、今日の報道で、岸田総理が現地入りする、とあった。方針転換してくれて良かった」と、報道を引用した上で投稿。「見合わせ、を現地の方々に伝えた時には心底残念な思いを語った人が殆どだった。大災害でその国のトップが被災地を訪れない、見合わせるなど世界を見ても珍しい」とした上で、各国ので災害が発生した際にトップがどれくらいで被災地を訪問したかの表を掲載し「1週間以内が基本、遅くても10日以内だ」と訴えた。

その上で「発災からここまで視察にも行かず、その理由を地上の混乱、と言い訳し、与野党揃って『見合わせる』申し合わせとは、この国の政治の酷さの現れとも言える。総理大臣なら、発災翌日であっても空から被害状況を視察することだって出来た」「ならば、総理自身がトップクラスの緊急事態であると理解できた上に、十分な財政出動の必要性と被害に遭われた方々に全力で寄り添う、という気持ちを強くできたことだろう」と、視察の時期が遅いとする主張を展開した。「行かない、から行くに変わったことは良かった。見合わせる?おかしくないか?と感じた多くの人びとの声が動かしたのだろう」とも記した。

5日に行われた6与野党党首会談では、現地の救助活動への配慮などから、所属議員の被災地入りを当面自粛することを申し合わせていた。れいわはこの会談に参加できなかった。山本氏は5日に能登半島に入り、2日かけて能登町、珠洲市を回って当事者から聞き取りを行ったことをXで発信。首相の早期の現地入りを求めていた。