マダイ釣りチャンス! 先日、横浜・金沢八景の「太田屋」で、コマセで狙うマダイ(コマセダイ)の釣り教室が行われた。乗っ込み(産卵期)シーズン真っ盛りの中、あいにくの雨で花冷え陽気と魚の食い渋りに悩まされたが、それでもマダイは飛びついた。

 釣り教室は4人が参加、ベテラン勢が乗り込む乗合船に同乗し、入った釣り場は久里浜沖だ。講師役の加藤雄二さん(59=日刊釣りペン・クラブ)からアドバイスを受けサオを出した。太田一也船長(47)の指示ダナに合わせ置きザオでアタリを待つ-と、右舷胴ノ間(中央)でベテランの斉藤秀夫さん(69=東京都渋谷区)にヒット! 船中第1号は500グラム弱の小ぶりのマダイだが「ずーっと“オデコ(ゼロ)症候群”に悩まされ…教室組が刺激になった」と第一声だ。

 悩まされたといえば、当日は北東の強風と冷雨に下げ潮時の流れがメチャきつい。前日はトップが12匹のタイ漁だったのに、一転して渋い展開。潮温も1度下がって13度台、この影響か? 加藤さんは「乗っ込み期のマダイは警戒心が強いので潮況に左右されることもよくある」と話す。

 そんな中、右舷トモ(船尾)でベテランの梶本忍さん(57=埼玉県新座市)のサオが曲がり、1・7キロの良型が躍り上がった。アタリは少ないが、右舷ミヨシ(船首)で教室組の小谷野博光さん(42=横浜市)が連発! うち1匹は下唇にハリ掛かりしていた。

 ◆加藤さんのアドバイス 魚が浮いてきて食いついた<食い上げ>で、活性があることを示す。こういうときは<まめにやる>ことが数釣りにつながる。

 斉藤さんが外道でホウボウに似たカナガシラほかトラギスを取り込むと、加藤さんは「タナが下すぎ」と指摘した上で「指示ダナより下げると<当たりダナ>がボケてしまう」と付け加えた。左舷トモで教室出身の仁平信昭さん(49=千葉県浦安市)が1・12キロをゲットした後、小谷野さんの隣にいた高橋徹さん(27=川崎市)にタイ望のアタリが-400グラムの小ダイながら「初めて釣った。感動です」と大喜び!

 最終的に残念ながら教室組でゼロが2人出たが、小谷野さんは4匹仕留めて船中のサオ頭に、梶本さんが2匹で続いた。加藤さんは「今回は条件が厳しかったが、潮温が1度でも上がればチャンス」と結んだ。【長瀬川忠信】

 ▼船 日刊スポーツ新聞社指定「太田屋」【電話】045・782・4657。マダイの乗合は午前7時20分出船で付けエサ&コマセと氷付き1万500円、女性と小&中学生8500円で女性は男性同伴か子供は親同伴の場合、5300円。ほかライトタックル(LT)アジ釣りの午前&午後便とルアーの五目釣り船も出漁中。また、29日からペアを対象に短時間&格安料金で釣りが楽しめる「ゴールデンウイーク(GW)ファミリーフィッシング」をスタートさせる。シロギスを狙う午前7時30分出船と同10時出船の2便が釣りタイム2時間で各6000円、1人増し3000円。LTアジ船もあり出船午後0時30分、釣りタイム3時間で7000円、1人増し3500円。どちらも道具&エサと氷付きで期日は5月6日まで。木曜日定休。交通も含め詳細要確認。HP<http://www.otaya.net/>

 ※「太田屋」のコマセダイ釣り教室は次回、5月9日(土)に実施する。当日午前6時半集合、納竿(のうかん)は午後3時予定。マニュアル講習もあり。申し込みと問い合わせは「太田屋」へ-。