大沼国定公園で氷上のワカサギ釣りが本格化した。この周辺は公園広場の大沼合同遊船船着場と釣り堀太公園、国道5号沿いの大沼漁業協同組合管理の蓴菜(じゅんさい)沼・大沼湖畔周遊道路キャンプ場沖があり、自前の竿(さお)を持ち込む常連客や家族連れでにぎわっている。

 7日午前10時、釣り堀太公園を訪れた。氷厚は約40センチで家族連れやワカサギ釣りの愛好家ら約50人が、釣果を楽しんでいた。毎年訪れるという函館市の大塚綾さん家族5人は、午前9時ころから2時間ほどで70匹以上を釣っていた。型は6センチほどの1年魚が中心で、7~10センチも交じっていた。

 釣り場には管理人が常駐しており、よく釣れる場所や釣り方、エサの付け方などを親切に教えてくれるので、気軽に尋ねられる。釣り客はそれぞれの釣り方だった。穂先の軟らかい竿を使用し誘い入れる人。穂先に反応があっても食いが悪いときは、エサを半分に切り、食いを良くする人などさまざまだった。釣れる時間帯は早朝が良く、営業開始からの入園がお勧めだ。太公園のワカサギ釣りは気候次第だが、例年3月上旬まで楽しめる。【リポーター・小林誠二=69】

 ◆管理所 ▽釣り堀太公園=【電話】090・2810・7347、午前8時30分~午後4時。大人600円、中学生以下300円、貸し竿500円。1グループワカサギ300グラムまで唐揚げ500円▽大沼合同遊船=【電話】0138・67・2229、午前8時~午後4時。2時間セットで1600円、無料貸出防寒着あり▽大沼漁業協同組合=【電話】080・4040・7575、午前8時~午後4時。大人600円、小中学生300円、未就学児無料。